蓄膿症
蓄膿症とは?
正式名称は副鼻腔炎(ふくびこうえん)副鼻腔に炎症が起こり、膿がたまる状態を指します。
生理的、病理的原因
- 感染症:
- ウイルス(風邪などによるもの)
- 細菌感染(通常の風邪が悪化した場合)
- 真菌感染(特に免疫力が低下している場合)
- アレルギー:
- 花粉症やアレルギー性鼻炎による副鼻腔の炎症
- 解剖学的要因:
- 鼻中隔弯曲(鼻の中隔の変形)
- ポリープ(鼻腔内の良性腫瘍)
- 環境要因:
- 喫煙や空気の質の悪化
- 温度や湿度の変化
- 免疫系の異常:
- アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患の併存
検査方法
- 問診:
- 症状や病歴の確認
- 身体検査:
- 鼻腔内の視診(内視鏡検査)
- 画像検査:
- CTスキャン:副鼻腔の状態を詳細に確認
- X線:簡易的な評価
- アレルギー検査:
- 血液検査や皮膚テストによるアレルギーの確認
- 分泌物の検査:
- 膿の培養検査により、感染の原因となる細菌の特定
薬物治療
- 抗生物質:
- 細菌感染が疑われる場合に使用
- 抗ヒスタミン薬:
- アレルギー症状の緩和に役立つ
- ステロイド点鼻薬:
- 炎症を抑えるために使用
- 去痰薬:
- 膿や鼻水を排出しやすくするために使用
- 生理食塩水での鼻洗浄:
- 鼻腔内の洗浄を行い、症状を軽減する
鍼灸治療穴
- 迎香(げいこう): 鼻の両側、鼻翼の外側に位置
- 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間に位置
- 印堂(いんどう): 眉間の中央
- 天突(てんとつ): 鎖骨の上、胸の中央
- 風池(ふうち): 後頭部のくぼみのすぐ下
注意事項
- 自己判断での薬の使用を避ける: 特に抗生物質は必要な場合にのみ使用すること。
- 症状が悪化した場合: 特に高熱や激しい頭痛がある場合は、すぐに医療機関に相談する。
- アレルギーの管理: アレルギーの原因を特定し、可能な限り回避する。
- 生活習慣の改善: 食生活や睡眠、ストレス管理を行う。
- 定期的なフォローアップ: 症状の再発や慢性化を防ぐために、医師との定期的な相談を行う。