蓄膿症

蓄膿症とは?

正式名称は副鼻腔炎(ふくびこうえん)副鼻腔に炎症が起こり、膿がたまる状態を指します。

生理的、病理的原因

  1. 感染症:
  • ウイルス(風邪などによるもの)
  • 細菌感染(通常の風邪が悪化した場合)
  • 真菌感染(特に免疫力が低下している場合)
  1. アレルギー:
  • 花粉症やアレルギー性鼻炎による副鼻腔の炎症
  1. 解剖学的要因:
  • 鼻中隔弯曲(鼻の中隔の変形)
  • ポリープ(鼻腔内の良性腫瘍)
  1. 環境要因:
  • 喫煙や空気の質の悪化
  • 温度や湿度の変化
  1. 免疫系の異常:
  • アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患の併存

検査方法

  1. 問診:
  • 症状や病歴の確認
  1. 身体検査:
  • 鼻腔内の視診(内視鏡検査)
  1. 画像検査:
  • CTスキャン:副鼻腔の状態を詳細に確認
  • X線:簡易的な評価
  1. アレルギー検査:
  • 血液検査や皮膚テストによるアレルギーの確認
  1. 分泌物の検査:
  • 膿の培養検査により、感染の原因となる細菌の特定

薬物治療

  1. 抗生物質:
  • 細菌感染が疑われる場合に使用
  1. 抗ヒスタミン薬:
  • アレルギー症状の緩和に役立つ
  1. ステロイド点鼻薬:
  • 炎症を抑えるために使用
  1. 去痰薬:
  • 膿や鼻水を排出しやすくするために使用
  1. 生理食塩水での鼻洗浄:
  • 鼻腔内の洗浄を行い、症状を軽減する

鍼灸治療穴

  1. 迎香(げいこう): 鼻の両側、鼻翼の外側に位置
  2. 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間に位置
  3. 印堂(いんどう): 眉間の中央
  4. 天突(てんとつ): 鎖骨の上、胸の中央
  5. 風池(ふうち): 後頭部のくぼみのすぐ下

注意事項

  • 自己判断での薬の使用を避ける: 特に抗生物質は必要な場合にのみ使用すること。
  • 症状が悪化した場合: 特に高熱や激しい頭痛がある場合は、すぐに医療機関に相談する。
  • アレルギーの管理: アレルギーの原因を特定し、可能な限り回避する。
  • 生活習慣の改善: 食生活や睡眠、ストレス管理を行う。
  • 定期的なフォローアップ: 症状の再発や慢性化を防ぐために、医師との定期的な相談を行う。

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